YOUJI(小学校教師)
私は小学校に勤務している教師です。実体験と重ねながらこの本を興味深く読みました。虐待という言葉を聞くとニュースになるような悲惨な事件を思い浮かべますが、子どもと関わる仕事をしていると、それらは“行き過ぎたケース”の一つであって、多くの虐待は“もっと身近な問題”であるという感覚がありました。この本に出てくる虐待の事例を読んでいると「そうそう、あるある」と独り言のようにうなずいていました。様々な生育歴をもつ子どもたちが学ぶ公教育の場で働く立場として、また子どもをもつ父親として刺激的な本でした。これから教師をめざす人や実際に教育現場で働いている人におすすめします。また、虐待と自分は関係がないと思っている人も、読んでみると考え方が少し変わるかもしれません。