子どもたちはみんな多様ななかで学びあう
いま求められるインクルーシブ教育
ダウン症児のおかあさんが、
競争に疲れた保護者や先生方にお送りする1冊
当たり前のことですが、障害のある子もない子も、子どもたちはそれぞれ一人として同じではありません。インクルーシブ教育という言葉が「障害のあるなしに関わらず」という文脈で使われることがとても多くて、本来の「すべての子どもたちを包摂する教育」として語られることがまだ少ないことを残念に思っています。本書に出てくる子どもたちが共にすくすくと育ち、周りの大人が子どもたちからまた学ぶ、そんな関係を皆さんに感じていただけるところがあればとても光栄です。(佐々木サミュエルズ純子)
著者 佐々木サミュエルズ 純子
価格 1,980円(本体1,800円+税)
判型 A5変形
頁数 260ページ
ISBN 978-4-88416-303-7
発売 2022年5月9日
発行 株式会社せせらぎ出版
コミュニティ・パブリッシング事業部
本書の概要
第1部 著者、佐々木サミュエルズ純子の手記
息子ジェイミーの小学校入学の苦労と、小学校6年間の成長
対談1 NHK Eテレ『バリバラ』コメンテーター 玉木 幸則さん
多くの国では、インクルーシブ教育が当たり前
対談2 東京大学大学院教育学研究科教授 小国 喜弘さん
競争をあおる“人材教育”から人権保障教育へ
対談3 ゆとりある教育を求め全国の教育条件を調べる会事務局長
山﨑 洋介さん
いまの教育に圧倒的に足りないのは「人」と「お金」
対談4 国連NGO子どもの権利条約総合研究所研究員 吉永 省三さん
「子どもの最善の利益」は、子どもの話を聴くことから
著者 佐々木サミュエルズ 純子(ささきサミュエルズ じゅんこ)
長野県生まれ。2022年現在大阪在住。2人の男児の母。夫はニュージーランド人でもあり英国人でもある(が、本人はニュージーランド人だと思っている)。1990年代にイギリスの大学に入学し卒業後は現地で就職。その後、永住権を取得し現地に骨をうずめるつもりで生活していたが、縁あって結婚した夫のたっての希望で日本に移住。移住して間もなく長男を妊娠・出産。わくわく育ちあいの会代表(旧・インクルーシブ教育をすすめる会)。子育てと仕事に奮闘する毎日で趣味がないのが悩み。会の定例会や地域の保護者のボランティア活動などで人に会って癒されている。