元児童相談所ケースワーカー(堺市)

とても読みやすく、一日で読み切ってしまいました。

公務員で事務職員として働いていた主人公が、児童相談所に人事異動となり、新米児童福祉司として、戸惑いながらも、周りの職員らに助けられながら成長していく物語です。

さまざまな家庭環境にある子どもたちを守ることを使命に、日々、職務にあたっている児童福祉司の仕事内容や心情がリアルに表現されています。また、物語に登場するケースは衝撃的で、自分の常識や価値観が覆されるはずです。

でも、この本に描かれているような環境で生活している子どもたちが、実際に、現在の日本に存在します。その子どもたちやその親たちのために、何が必要か、何ができるのか。この物語の主人公のように悩み、温かい手を差し伸べていくことを、私たち一人ひとりがやっていかないといけない、そんな気持ちになりました。