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2018年2月23日

目からうろこの情報、考え方を網羅した本(八尾徳洲会総合病院外科 垣本佳士さま)

がん。この言葉は一般の方々には非常に重たいものである。しかしわれわれ医療関係者、特に外科医である自分にとっては日常的に聞き慣れた言葉である。「大腸がんの患者さんが紹介されてきましたよ」「○○さんの抗癌剤はどうしたらいいだろうか」など、常にがんのことを考えているといっても過言ではない。そういう環境に身を置くと、目の前の患者さんに対して、ともすれば大多数の中の一人として対応してしまいがちである。ましてや患者さんの家族のことにまで思いを巡らせる余裕がある日は少ない。

しかし、である。もう患者さんのことだけを見ていればいい、という時代ではない。そのことを、この本を通して深く考えさせられた。果たして自分は患者さんやその家族一人ひとりの生活、さらにはその多様な価値観についてまで考えていたであろうか。

近年の医学の進歩、医療情報の普及などに伴い、患者さん自身の生活や人生を援助する、応援することはだいぶ広まりつつある。しかしその家族あるいは介護者の生活、人生となると、それを助ける知識や情報が極端に少ない。

この本の中には酒井さんの豊富な経験から得られた「患者を支える人」を手助けする方法、ヒントが多数ちりばめられている。目からうろこの情報、考え方が多数網羅されており、外科医をはじめ、多くの医療関係者にぜひ手に取ってもらいたい。明日からの臨床にすぐにでも生かすことができると思う。

 

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